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給料は増えない、物価上昇…「急激な円安」の背景。何がまずい?どう対処すべきか

コラム

円はもう危ないのか?

東京証券取引所

東京証券取引所 Tokyo Stock Exchange © Maxironwas | Dreamstime.com

 最後に、「円はもう危ないのか?」という質問もありそうですので、筆者の個人的見解を述べます。日本に住む限り、使用する通貨は円です。そのため、円と一蓮托生の人がほとんどです。円の価値が下がっても、日本が破綻したわけではありません。物価が上昇したことだけで円が危ないと思う人は少ないでしょう。

 ただ、海外旅行するたびタイミングで円の弱さを痛切に感じたり、輸入品の価格が値上がりすることで、生活が苦しくなることを実感することになるでしょう。世界のお金のルールに従って、金利を上げるのか、国内の企業系世論に従い、現状維持するのか、政府、日銀の動向に注目が集まります。

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 高橋成壽>

1978年生まれ、小学4年時に株式投資に興味をもち、大学在学中に株式投資を始める。慶應義塾大学を卒業後、金融系のキャリアを経てファイナンシャルプランナー事務所を設立。シングルマザーから上場企業の創業者まで幅広い顧客層が特徴。有料のFP相談の他、無料の専門家マッチングサービスとして「ライフプランの窓口」「住もうよ!マイホーム」「保険チョイス」他を運営。東海大学非常勤講師。連載:SankeiBiz、会社四季報オンライン、Yahoo!個人。著書『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』(廣済堂出版)
Twitter:@fpooji

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