若者が逃げ出す「危ない会社」6つの特徴。頭が空っぽなダメ上司の口ぐせは
テレワークでハラスメントは増加傾向に
厚労省のデータによれば、3人に1人が「過去3年間でハラスメントを受けた」と回答。産業カウンセラーの渡部卓氏は、現場のリアルをこう語る。
「10年前までは、職場でのうつの原因は過重労働がメインでしたが、今は過半数が人間関係、特に上司との関係に起因するもの。かつては泣き寝入りも多々ありましたが、近年は相談したり、訴えることが当たり前になってきています」
ただ、テレワークでハラスメントも減ったかと思いきや、現実は逆だと前出の嵩原弁護士。
「コロナ不況で労働者の立場が弱くなる一方、経営層ら権力側が過激になり先鋭化。暴力絡みの相談は、確実に増加傾向にあります」
余裕なき会社で起こるハラスメント連鎖の悲劇
前出の石川氏は、ハラスメントの多い会社の特徴をこう指摘する。
「経営層が権威を誇示するハラスメント体質なのは、危ない会社の典型例。役員が部長に、部長が課長に、課長がヒラ社員に……と負の連鎖が引き起こされます。また、経営の余裕のなさは、自信のなさに繋がり、他人を攻撃することで自分を保とうとする。
基本的にハラスメントをする人は、自信のない人です。ですから、社内がノルマや売り上げに追われていると、攻撃的で他責的になりがちです」