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年商60億円の「相席ラウンジ」グループ代表が語る原点は“週5回の合コン”

暮らし

自宅では代替できない楽しさがある

オリエンタルラウンジ

――出会いではなく、あくまで多様な人が楽しく飲める「場」を提供しているんですね。その楽しさから店舗も増えて、今や全国にグループ店の「ag(アグ)」含め28店舗を数え年商60億円を超える規模になっていますが、コロナ禍で他人に会うのが忌避される時代でも売り上げが下がっていないのはなぜですか?

西山:飲食店が厳しいのは、テイクアウトやデリバリーが充実してきて、飲食店での食事を自宅で代替できるようになったからなんですね。ですが、オリエンタルラウンジが提供している楽しさは、自宅では代替できないから、店に来てもらえているんだと思います。

大学時代、1日に10万円以上稼いだ

――合コンから商売に繋げられる人はなかなかいませんよね。

西山:大学生のころなので20年程前、週に4~5回は合コンをしてたんですが、体力的にきつくて(笑)。それで「5対5の合コンを10回やるより、50対50で1回にしちゃえばいいじゃんと考えました。大箱の居酒屋さんが平日暇というのは知っていたので、飲食店が載っている無料冊子のホットペッパーなどで大きな店を探して「平日に100人集めるので3000円のコースが、2000円にならないですか?」と、交渉していたんです。

 電話で交渉した時もありましたし、お店に直接話に行くこともありました。参加者に追加料金をもらっているわけではなく、僕が交渉して下げた分をもらってるだけなんですけど、それが100人分となると1回で10万円は入ってきますよね。

――そうしたアイデアを産むためには、どんな考え方を持っているといいですか?

西山:素直じゃないんです。例えば、学校の先生が何か発言したときに、多くの人はそのまま受け止めると思うんですが、僕はいつも「?(ハテナ)」を持って聞いてました。

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