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食農ビジネス革命を起こす“26歳事業家”が語る「刺激を受けた出会い」

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奥田さんに店名の候補を見せると…

菜根たん

三浦さんが運営する八百屋「菜根たん」のロゴ。直筆で描かれている

「菜根たん」の名は、中国古典の『菜根譚』に由来します。「菜根」は野菜の根、青 春譚用いられる「譚」は、「はなし、物語」という意味ですが、ニックネーム、キャラクター名によくある「〇〇たん」のような親しみやすさを意図してひらがな表記にしています。

 ちなみに菜根は堅くてスジが多いことから転じて粗末な食事のことを指したりもするようですが、僕は根菜好きなので、あくまでも美味しいものと捉えています。奥田さんに店名の候補をお見せすると、即「菜根たん」を選ばれました。そして根菜がモチーフになっているロゴもその場で描いていただいたのです。

 ロゴの「根」の上の葉の部分は、奥田さんが筆に墨を含みすぎたのか、あるいは狙ったのかはわかりませんが、筆を下ろす前に紙にぼたっと墨が落ちてしまって。失敗か? と思ったのですが、それを気にせず、逆に活かして描き上げていただいたのです。奥田さんの魂とパワーを込めた傑作で、とても気に入ってます。

<TEXT/「菜根たん」代表 三浦大輝>

「菜根たん」代表/株式会社Living Roots代表取締役CEO1995年宮城県生まれ。地元・仙台での東日本大震災体験をきっかけに食の安心・安全を意識するようになり、農業ベンチャーの道へ。現在は青果を中心に卸・小売を手掛けるLiving Rootsで八百屋「菜根たん」(東京・渋谷、根津、埼玉・大宮)を経営。コロナ禍でいち早くフードロス対策を実行し、各メディアで注目を集めた。著書に『渋谷の八百屋発[食農ビジネス]革命』(扶桑社)がある

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