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元看護師の26歳が女性配信者に転身。コロナでも「月収が前職の5倍」に

コラム

看護師時代の5倍は稼げるように

女性配信者

 看護師を辞めた直後は家賃を払うのも厳しく、夜の仕事まで考えた田中さんにとって希望の光が見えた瞬間でした。その後は、毎日何時間もライブ配信をすることになったそうです。

SNSで私生活の写真を公開したりすると、昔のファンがどんどんリプを返してくれるようになって、最終的には200人くらいの方とDMで連絡が取れるようになりました。毎回、配信をする際に宣伝をすればコンスタントにお金が稼げる状況ができました。そこで、ライブ配信アプリを使いながら、YouTubeのスパチャ機能も使うようにしたんです。

 アプリの方では少し露出の高い衣装にしたり、YouTubeではちょっと内容を変えてトークしたりすると、2つのプラットフォームから手数料を抜いても、5万円入ってくる日も出るようになってきました。そこで、クラウド系のサービスで動画編集をできる人を探して、YouTubeのほうでは動画の配信も始めたんです。

 水着になったり、地下アイドル時代の衣装を着たりとか、生配信とは違う構成で動画を配信すると、コンスタントに数万回は再生されるようになりました。10万再生を超えるものも出てきて、そちらでも収益が出るようになってきた。いまでは、動画制作のために使うお金を差し引いても、看護師時代の5倍は稼げるようになっています」

自分と同じ立場の女性を救いたい

 ふとしたことで新たな“天職”を見つけた田中さん。今後は、動画配信を中心に生計を立てていくつもりのようだ。

「現在は、地下アイドル時代のファンの皆さんからの投げ銭で稼げるようになったので、別のチャンネルも立ち上げています。自分と同じ様に新型コロナで苦しんでいる女性たちに向けた、就職のサポートをできるような動画も配信しているんです

 最近では、見てくれる人も増えて連絡もやり取りするようになっています。コロナ禍で仕事がなくなって、不本意ながら夜の仕事やパパ活をする女の子もいます。そういった子を少しでも救えればと思い、動画配信での稼ぎ方などもレクチャーしたりしています」

 不幸中の幸いとでもいうべきか、看護師時代よりも年収もアップしたという田中さん。今後は、ぜひ新型コロナウイルスの影響でつらい思いをしている女性を救う活動を頑張ってほしいものです。

<取材・文/高橋マナブ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[コロナ禍の困った転職]-

1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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