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今井翼が語る、初めての“プライベートな部分”「いい経験だけが人生ではない」

暮らし

フラメンコに魅了された15年間

今井翼

――現在はフラメンコ舞踊団との公演にも参加して活躍されていますが、フラメンコの魅力とは?

今井:いただいた楽曲や台本があったうえで自分の表現をしたり、作品の全体像を考えてから別の人格になって表現したりすることが多いですが、フラメンコでは自分自身を解放することができるんです。

 同じ音楽や動きでも、その人の生きてきた道が見えるので、そういうフラメンコの面白さに魅了されて15年続けてきました。僕はまだまだですが、フラメンコも役者と同じように経験によって熟成していくものだと感じています。

――フラメンコの師匠である佐藤浩希さんとは、ご自宅で家飲みされる場面もあり、かなり本音が出ていたのではないかなと。

今井:そうですね。佐藤先生は最初からずっとサポートしていただいているので、僕のフラメンコ人生には欠かせない存在です。どの現場でも愛される、とても明るくて面白い方なので、誰かとお酒を飲みながら自宅で撮りたいと思ったとき、佐藤先生にお願いしたいなと。実際、佐藤先生のおかげで、僕自身の日常的な部分というか、素の姿をさらけ出すことができました。

「正直言うと抵抗あった」弱さを見せる場面

今井翼

(c)フジテレビ/松竹

――名古屋で密着しているシーンでは、ご自身の弱さも見せる場面も……。抵抗はありませんでしたか?

今井:正直に言うと、抵抗はありました。特に、そのときやっていた舞台「ゴヤ‐GOYA‐」は非常に精神力を使う作品でしたし、コロナ禍に加えて東京から名古屋に移動したことで環境も変わったばかりのときでしたから。

 いろんな不安に直面している最中での密着だったので、公演を終えたあとにインタビューを受ける気力はありませんでした。そういったこともあって、あのときの僕はうまく答えられていないかもしれません。

――そのほかに、印象に残っている方はいますか?

今井:1話目に登場していただいた川﨑宗則選手ですね。野球がすごく好きというのもありますが、プレーだけでなく、人を惹きつける人柄にずっと興味がありました。いまは、BCリーグで親子ほど年の離れた選手と一緒に野球をされていますが、「何のために続けているんだろう?」というのは本人にしかわからない理由なので、それを知りたいなと。

 僕自身も仕事を続けるなかで、純粋に好きだからという気持ちと人に喜んでもらえることで得られる喜びを感じているので、川﨑さんとは共感する部分がたくさんありました。

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