気分はX JAPAN?元バンドマン会社員が実践する「ストレス発散法」
学生時代、友人や大学サークルの仲間とバンド活動をしていてもほとんどの人は就職を機に解散。その後、愛用の楽器は自宅で埃をかぶっていたり、処分してしまうことも珍しくないようです。
でも、社会に出れば当然嫌なこともありますし、イライラすることだって多いはず。元バンドマンであればこんなとき、楽器を演奏してストレス発散したいと考える人も多いのではないでしょうか。
ドラムと無縁の生活を送っていたが……
大手飲食チェーン社員の菊池雄二さん(仮名・30歳)は、大学時代に音楽サークルに所属。バンドではドラムを担当していましたが卒業ライブを最後に引退。就職後は仕事が忙しかったこともあり、ドラムは5年近くまったく叩いていなかったそうです。
「卒業後はひとり暮らしを始めましたがドラムセットは場所を取るし、マンションじゃ騒音の問題もあるので実家の自分の部屋に置いてきました。サークルのバンド仲間とは『たまに集まって演奏したいね』なんて話もしていましたが、私は休みが不規則だし、地方への転勤を命じられたヤツもいて、気がつけばLINEでたまにやりとりする程度の関係になっていました」
しかし、音楽への興味は失ったわけではなく、自宅に居るときもDVDやネット動画で好きなバンドのライブ映像をよく見ていたとか。ただし、それだけでは満足できず、自分で演奏したいという気持ちがずっとくすぶっていたといいます。
音楽スタジオで久しぶりに叩いてみたら…
「それで3年前、当時住んでいた街に時間貸しの音楽スタジオがあったので久々にドラムを叩きに行ったんです。もともとそれほど上手でもなかったですが、5年のブランクのせいかビックリするほど下手になってました(苦笑)。とても人に聞かせるレベルのものじゃなかったですけど、それでも本当に気持ちよかった。
普段はプライベートの時間でも仕事のことをつい考えてしまうのですが、ドラムを叩いている間はそういうことを一切忘れることができたので。まあ、上司にあたるエリアマネージャーが厳しい方なので、本当にムシャクシャしたときは彼の顔を思い浮かべて『バカヤロー!』『クソ○○!(※上司の名前)』って叫びながら叩いてましたけどね(笑)」
現在も月1~2回のペースでスタジオに通っているという菊池さん。再びドラムを始めてからは、学生時代には一切やらなかった曲にも挑戦。それも激しいテンポの曲を好んで演奏するようになります。