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1人焼肉ブームを生んだ「焼肉ライク」急成長のワケを社長に聞いた

ビジネス

焼肉屋ではなくファストフード

ライク

仕切りがあることで隣を気にせず食べられる。水もテーブルで入れられる

 筆者は取材前に「焼肉ライク 恵比寿本店」の周りを少し探索していたが、肉屋や焼肉屋が軒を連ねていた。どうやら恵比寿は焼肉の激戦区としても有名だそうだ。あえて激戦区に飛び込んだのは、かなり自信があったからなのだろうか?

自信はありました。あと、従来の焼肉屋さんと焼肉ライクは全然違うものだと捉えています。提供の早さや1人でも来店できることもあって、僕らは焼肉ライクをファストフードと位置付けしています。たとえば、ラーメン屋さんや牛丼屋さんなど、いわゆるファストフード店が僕らのライバルとなります

 2021年7月27日にオープンしたばかりの恵比寿本店だが、都内で人気のエリアで、しかもJR恵比寿駅から徒歩1分。空き店舗があるとは到底思えないし、家賃も相当高そうだ。

「家賃が高くても、人通りの多いところに出していく方針です。本社が恵比寿にあるのですが、ずっと前から近くに店舗を出したいと考えていました。しかし、恵比寿は人気なのでなかなか空きが出ません。この店舗は某人気店が営業していましたが、コロナで空いたのだと思います。2年待って、念願のオープンになりました」

原価の高い商品を提供できるワケ

ライク

「株式会社焼肉ライク」代表取締役社長・有村氏

 焼肉屋ではなくファストフード店として展開している焼肉ライク。ライバル店と差別化を図るためにシステムを進化させていると有村氏は語る。

全店舗のコンセプトは同じですが、システムなどの進化はしていこうと思っています。例えばセルフレジやセルフキャリーを導入しています。調理や運ぶのもお客様なので、従業員は最小限の人数でできます」

 従業員を少なくすることで、「原価の高い商品を提供できる」と語る有村氏。「『安かろう』だけではこの時代生きていけませんので、やはりリピートのお客さんがいてこそブランドが成長していけると思っています」とのこと。

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