休んでも疲れが取れない…。入社1年目に教えたい「休息の大切さ」
睡眠時間の確保には上司への相談も
以下は2018年に発売した『入社1年目の教科書 ワークブック』で紹介した『入社1年目の教科書』の読者から寄せられた疑問や質問です。「睡眠時間」の問題について、著者として回答していますので、以下にその抜粋を紹介します。
Q:「早く帰れ」と言いながら大量の仕事を振る、鬼のような上司の直属です。この矛盾の中、どうやって睡眠時間を確保すれば……。
岩瀬大輔(以下、岩瀬):きちんと話をして、業務量を減らしてもらいましょう。ここまではできますが、これ以上はオーバーキャパシティだと説明するべきです。あるいは優先順位をつけてもらい、1つずつ締め切りを区切っていく作業を一緒にやってもらいましょう。
Q:朝は早く起きたほうがいいことはわかっていますが、1分でも長く寝ていたいのです。
岩瀬:早く寝てください。早く寝れば、おのずと早く起きられます。毎日が難しければ、週に何日かでもいいから早く寝る日をつくってください。これは習慣なので、実行するしかありません。
週末は“平日のためのメンテナンス時間”
Q:土日は昼過ぎまで寝ています。今週も何もしなかったと日曜の夜に後悔するのですが、それでも睡眠を優先すべきでしょうか。
岩瀬:人間として、体を休めたほうがいいのはたしかです。週末に寝ていたいと思うのは、平日の疲れが溜まっているからなので、寝ていてもいいと思います。仕事に慣れれば、だんだんと週末の睡眠時間も減ってくるでしょう。週末は「平日のための充電」と考えれば、罪悪感もなくなります。
Q:休息は睡眠だけではないと聞きました。具体的にどのようなものがありますか?
岩瀬:血の巡りが大切なので、ストレッチ、マッサージに行くなど自分の体を商品のように大切に扱うことが大切です。若いころは体力があるのでそういうことに気づかないものですが、何か問題が起こってからでは遅いのです。そうならないためにも、体のメンテナンスは定期的におこない、継続してください。
<TEXT/ライフネット生命株式会社創業者 岩瀬大輔>