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冷凍からあげ3種を食べ比べ。ニチレイ、味の素…プロ絶賛のクオリティ

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3)若鶏の竜田揚げ:何個でも食べられそうな味わい

若鶏の竜田揚げ

ニッスイ 若鶏の竜田揚げ

「旨だれから揚げ」など、数種類のからあげを販売しているニッスイからは「若鶏の竜田揚げ」(323円)をご紹介しましょう。通常は1袋280gのようですが、たっぷり味わいたくて、数量限定の310gのものを購入してしまいました。お皿にからあげを6個のせ、ラップをかけずにレンジへ(500W)。2分30秒後にいざ実食です。

若鶏の竜田揚げ

 このからあげ、まずその衣が特徴的です。粉感があり、そしてかすかにシャリッとした歯触りも感じられます。レンジでチンするだけの冷凍からあげなのであまり期待はしていなかったのですが、それを裏切るようなウレシイ食感です。

やさしく舌を包むニンニク風味が…

 専門店などの揚げたてからあげに近いものがありますね。なんでも、最近トレンドになっている“薄衣”にこだわっているのだとか。食感にこだわるこのクオリティーは見事としか言いようがありません。

若鶏の竜田揚げ

 その食感を口の中で楽しみつつ、食べ進めていきます。噛むたびにやわらかい肉からしみ出すうま味と、ニンニクや醤油の味。ニンニクの風味はかすかに漂う程度です。口の中で炸裂するように広がるアグレッシブさはありません。やさしく舌を包んでくれるような、上品な味わいといったところでしょう。醤油ベースのからあげですが、あっさりとしています。しかしうま味との相乗効果なのか妙にコクがあり、何個でも食べられそうな味わいです。

 味付けがあっさりしているせいでしょうか、飲み込んだあとの余韻は一瞬で消え去ります。しかしそれを再び味わいたいがために、ついつい2個目に箸がのびてしまうという、魔法のような循環が生まれてしまうからあげでした。複数のおかずが並んだ食卓では、真っ先になくなってしまうかもしれません

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 今回ご紹介した3種類の冷凍からあげのように、最近はラップをかけずにレンチンするのが一般的になっています。ラップをすると、その内側に水蒸気がたまってしまうので、衣や肉の食感の変化を防ぐためにそう進化したのでしょう。

 クオリティの高さにも驚かされます。からあげブームの影響もあってか、食品メーカー各社が冷凍からあげの開発に力を入れています。醤油味だけではなく、塩味のものや甘辛いタレがかかったもの、麹を使用したものなどバリエーションも増えています。今後も美味しい冷凍からあげが世に送り出されてくることに期待しましょう。

<取材・文/からあげライター 松本壮平>

ライター&編集者。日本唐揚協会認定カラアゲニスト。「からあげの聖地」である大分県中津市出身。年間の唐揚げ喫食量は300食を超える。専門店だけでなく、居酒屋、食堂、スーパーなどで唐揚げを見つけては食べてみる「から活(からあげ探索活動)」を継続中
Twitter:@dogesho

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