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コロナ2年目の五月病対策。GW連休に「最もやってはいけない」行為とは

ビジネス

五月病を予防するための2つの対策

仕事

 最後に、コロナ禍での五月病予防として、産業医から2つ処方箋を出させていただきます。

 1つめは、コロナ禍なので旅行や外出、飲み会に制限はありますが、ぜひ、GW中は体をたくさん動かすことを意識してみてはいかがでしょうか。近所の公園を毎日ランニングやウォーキングする、普段やらないプールにいってみるなど普段とは違う(非日常的な)刺激を身体に与えてみてください。きっと気分転換になります。そこから、コロナ禍でも持続可能な新しい趣味が見つかればとてもいいですね。

 2つめは、GWが明けるまでに、次の休みをいつ取るかを決めておくことです。可能であれば、7月22日の海の日よりも手前、おススメは6月中に1~2日取りましょう。金曜日や月曜日にとって、2泊3日の長めの週末を過ごしてみてはいかがでしょうか。そしてとりあえず、そのお休みの日を目指して、連休明けは働くことです。

 今年はコロナ禍のため、休暇中に旅行で気分転換は行きにくいかもしれません。しかし、2019年からの働き方改革で年間の有給休暇5日間の取得が多くの会社では義務となりました。また、コロナ禍で普及したテレワークやワーケーションを上手に活用すれば、上手な気分転換は見つけやすいはずです。ぜひ、新しい趣味や気分転換を見つけるきっかけのGWにしてみてください。

<TEXT/産業医 武神健之>

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行っている。著書『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)発売中

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