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瀬戸利樹、子ども時代の不思議体験「トイレに行こうとしたらご先祖様が」

暮らし

俳優を長く続けたいのなら、どうすべきか…

瀬戸

――何かきっかけがあったのでしょうか。

瀬戸:理想のお芝居ができなくて、すごく悔しかったことがあったんです。そのときの、マネージャーさんからの言葉が響きました。それまでも自分なりに準備していたつもりだったんですが、全然足りてなかったのだと痛感しました。そこから気持ちも、行動も変わったかなと思います。

――具体的には?

瀬戸:ひとつは作品をよく観るようになったことです。インプットの大切さを実感したので、以前は全然観ていませんでしたが、勉強として観るようになりました。早いうちに、そうした悔しい経験をして良かったと思います。

映像なしで収録したラストシーン

――本作のクライマックスでのアフレコについて聞かせてください。実際に泣いているのでは?と思えたのですが。

瀬戸:僕も、松本さんも号泣でした。監督が僕らのブースに来てくださって、「ちょっと3人で話がしたいから」とブース内の音を切りました。そしてラストシーンに向けて、この作品にかける思いを聞かせてくれました。そのとき、改めて「あぁ、本当に最後のシーンなんだ」と感じました。それから、「映像に合わせなくていい」と、監督が映像を切ったんです。

――映像なしで演じたんですか?

瀬戸:そうなんです。気持ちで掛け合いをしてほしいと言ってくださって。だから松本さんの声がすごく研ぎ澄まされて聞こえてきました。絵コンテも映像も完全に切って、ふたりで声だけで演じたんです。

 松本さんは声のお仕事が2回目でしたが、「全然やり方が違う。こんな貴重な経験できないと思った」とおっしゃっていました。特別な演出をしていただいて、僕も光栄なことだと感じました。

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