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「マネーの虎」から16年。名物女性社長が明かす当時の秘話

学び

 起業を志す志願者と出資する虎たちの攻防を描いた『マネーの虎』はかつて一世を風靡した人気番組だ。現在、飲食事業などを手がける株式会社オリエンタルホールディングスの会長・尾崎友俐さんは、同番組へ出演していた。

尾崎友俐さん

尾崎友俐さん

 放送終了から約16年半。当時の思い出や、現代を生きる若い世代へのメッセージを語ってもらった。

ファスティング協会の理事長という顔も

『マネーの虎』が放送当時は、「飲食業界を背負う虎の一人」として番組へ出演していたが、現在は沖縄をはじめとした店舗経営、飲食事業者の経営支援などを手がけているそうだ。「その一方で、財団法人日本ファスティング協会の理事長として、たくさんの方にファスティングを通して食の大切さを伝えています」と語る。

 飲食事業を手がけていながら、ファスティングすなわち「断食」の啓発をしているのは意外だが、尾崎さん曰く「飲食店はお客さんに食事を楽しく味わっていただくもので、断食は食べないと考えれば真逆かもしれません。ただ、ファスティングによりよりおいしく食べ物を味わえる感覚もあります。実際、私自身も昨年5月頃から生活へ取り入れ始めました」とのことだ。

自宅に出資志願者が来ることが

尾崎友俐さん

“冷徹な虎”南原竜樹社長とも親交が深いそうだ

 マネーの虎の放送当時にオファーをもらったきっかけは、至極単純。女性の社長だったのが一番の理由とのことだ。

「当時は一代で会社を築いた女性が現在以上に珍しく、日本経済新聞や他局のドキュメンタリー番組でも取り上げてもらえるような時代ということもあって、お声がけをいただきました。自分の手がける事業への依頼が増えた一方で、スーパーで声をかけられたりもしていましたね(笑)。でも、いまだに大学生ぐらいの男の子から『中学時代に見ていました』と言われたりするほどです。

 当時は番組を見た方々から『出資してください』とお願いされる機会も多く、学校の部活やサークル単位でたくさんの依頼がありました。また、今はもう沖縄へ移住しているのですが、当時は見知らぬ人に自宅へ押しかけられ、『お父さんが自己破産して、もうあなたしか頼る人がいないんです』とお願いされることもありました」

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