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PS5が早くも入手困難に。買い時はいつなのか

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価格は1万円差、そのコスパは?

PS4のゲーム

 PS5は価格設定も巧妙だ。光学メディアを読み込める「通常モデル」が税別4万9980円ダウンロード版のみプレイできるデジタル・エディションが同3万9980円と、きっかり1万円+税の差となっている。

 PS5の“コスパ”に関して考えるならば、イニシャル・コスト(導入コスト)ではデジタル・エディションが勝っているが、ライフサイクル・コスト(最終的なコスト)で考えると通常モデルが優位に見える。

 通常モデルであれば、PS4ですでに発売された中古タイトル(パッケージ版)を買って遊べるほか、これから買い求めるPS5用のゲームに関しても、「遊んだ後で中古屋に売る」という選択ができるのである。

 すでにPS4を持っている場合には、それを売りに出して、差額で通常モデルにランクアップする……という手段もある。もっとも両モデルとも、発売日に入手することは至難の情勢なのだが。

しばらくは“リアル系”のみとなるか

 9月17日には「プレイステーション・ショーケース」と題した配信が行われ、その価格が公開されるとともに、PS5での発売が予定されているタイトルが複数挙げられた。

 ここでは『ファイナルファンタジー』シリーズの新作『FF16』の映像が公開され、SNS上のファンが騒然とする一幕も。魔法のクリスタルを巡るファンタジー冒険譚が展開されており、オールドファンにも期待を抱かせる内容だった。他のゲームの映像も紹介されているが、PS5初期を飾るラインナップはやはり、『バイオハザード』などのFPS(First-person shooter、一人称視点シューティング)やアクションゲームが中心だ。

 リアルな映像表現には感嘆するものの、画面に登場するキャラクターは基本的に白人(稀に黒人)であり、我々のような東洋人は登場しなかった。アニメまで含めても、PS4で既発の『ペルソナ5』の画面が一瞬映っただけである。

 これらは、ソニーがあくまで「多国籍企業」であり、プレイステーションが「アメリカのゲーム機」なのだと考えれば辻褄が合う。開発途中のソフトはどれも、北米市場を中心に考えた“暗めの絵作り”が徹底されていた。したがって、かつてプレステ陣営が擁した『桃太郎電鉄』や『いただきストリート』のような、日本向けのバラエティコンテンツが上陸するのは相当先だと見るべきだろう。北米では人気のない『ドラゴンクエスト』シリーズも、次回作がどのハードで出るかはまだ不明だ

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