まだ言うの?過去のミスをいつまでもバカにする同僚にイラッ
同僚のミスを非難するGさんがミス
そんなある日、あの仕事ができるGさんが、岩城さんがしたのよりもずっと大きなミスをしてしまったのです。下手すれば会社に大きな損益をもたらすようなもので、岩城さんはもちろん、部署の全員でそのフォローにまわることに。
もちろん通常業務もこなさなければならず、終電ギリギリまで残業する日が続きました。
「Gくんはミスのカバー以外にも影響する取引先などに謝罪してまわるなど、業務以外のこともしていたのでかなり疲れた様子に見えました。その間はもちろん僕へのLINEもなく、忙しいけれども心は割と平穏に過ごせているのを感じましたね」
さんざん他人のミスをバカにしていたGくんが起こしてしまった、多くの人を巻き込むミス。岩城さんを責めていたことを知っている同僚たちは、口々にGさんを非難し、なかには直接、文句を言う人もいたそうです。
大切なのは反省すること
ようやくフォローが終わり部内が落ち着いた頃、Gさんから岩木さんへLINEが送られてきました。それは今までのようにミスをバカにするものではなく、心からの謝罪だったのです。
「Gくんも今回のことで上司から怒られて、先輩からはLINEでグチグチ言われ続けた。その挙げ句、同僚から直接言われてしまったことで、かなり参っていたみたいです。それで、今まで自分も同じことを僕にしてきたんだと気づいて、申し訳ない気持ちになったようで」
岩城さんは今までツラかったという気持ちを伝えたうえで、Gさんを許すことにしました。その後、社内でいろいろと言われるGさんをかばったりフォローしたりしているうち、今では2人で飲みに行ったり仕事の相談をし合ったりなど、よき同僚、そしてよき友人として関係を築いています。
この件で、ミスは誰にでもあり、反省している人を必要以上に責めてはいけないと気づいたGさん。もちろん、過去のミスを掘り返すことも、もうありません。
<TEXT/つる>