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面接官が遭遇した“残念な人”の特徴とは…老舗メーカー人事課長に聞く

学び

オンライン時代こそ、オフラインに

――コロナ禍の影響もあって、オンライン面談など、転職活動もカタチが変わってると思いますが、オンラインになったことのメリットは何でしょうか?

西島:オンラインのメリットは、地域に関わらず誰でも平等に情報が取れることですね。実際、2020年弊社の新卒採用ではオンラインで海外や地方の学生にもしっかりアプローチできていいました。関東出身の学生は1割から2割程度。学生や転職者にとっては恩恵を受けているのではないでしょうか。

 逆を言えば、オフラインの価値がどんどん変わってきています。会った時の感動が大きい分、どのように付加価値をつけていくかが大事ですね。弊社の採用活動は全てオンラインですが、内定後は通知書とともに人事から手紙を渡しています。全てオンラインではなく、アナログの部分もしっかり残しておくことで、バランスは取るようにしています。

新しい価値観に柔軟に対応する

パイロット

今までのやり方が全く通用しないことに気づいた

――これからの時代に求められる人材は、どのような人でしょうか?

西島:アンラーニング(unlearning)のスキルがある人と、変化に対応できる人ですね。アンラーニングとは、いい意味で今までのやり方を疑ったり、捨てて新たに学び直すことです。例えば僕がリクルートキャリアからベルフェイスに移った時、今までのやり方が全く通用しないことに気づきました。

 ベンチャーならベンチャーのやり方があるので、一旦学んできたものを捨ててでも、新しいものを学んでいく姿勢が大事です。日々、面談など通じていろいろな方とコミュニケーションを取る中で、世の中が大きく変化していることを実感します。

 もうひとつの変化に対応できる人にも共通するところではありますが、今までのやり方やルールにこだわるのではなく、世の中の変化に柔軟に対応できる人が求められていると思います。

<取材・文/黒岩秀利>

【西島悠蔵】
パイロット、キャリアアドバイザー、人事職を経て、現在は、老舗の皮革商品製造メーカーの人事課長となる。地方や海外に住む学生のためのオンライン就活サービス「オンライン就活」の運営を務め、オンラインキャリアセミナーを開催。Twitter:@NishijimaYuzo

大学卒業後、ロンドンでフリーライターとして活動。帰国後、大手広告会社で、求人広告の記事制作に従事。現在はフリーランスとして、Webライターの他にも、編集、ディレクションなどをやっています

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