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タコの唐揚げがKite fry!? 日本にあふれる変な英語

コラム

英語の正しさよりも大切なもの

英語

 似たような誤った英語は、駅前の居酒屋のメニュー(タコの唐揚げがKite fryになっていたことも)や、高速バスの停留所などでも目にしたことがあります。

 このような場面では、もちろん正しい外国語表記ができればそれに越したことはないですが、誤りがあっても、伝わればOK(Kite fryは伝わらないですが)という現実もあるでしょう。「伝えよう」と思う気持ちが何よりも大切だと思います

 自分の英語の間違えを恐れて、会議などで発言するのをためらってしまう日本のビジネスパーソンは多いです。赤ペン主義で何年間も間違えを指摘され続けていたからかもしれません。

 正しい英語でなければならないときと、正しさよりも大切なものがあるときのバランスをとることが、国際社会では必要だと強く感じます。

<TEXT/同時通訳者 木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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