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後輩がLINEで出社拒否。自粛明けに「もう出社したくない」という理由は

学び

 自粛期間中に在宅勤務に移行した会社も、だいぶ通常勤務に戻っています。良くも悪くも自宅勤務のよさを知ってしまった人は、なかなか心理的な面で、通常業務に戻れずにいるのではないでしょうか

在宅ワーク

※イメージです

 今回は、そんな自粛明けの出社で起きたエピソードをご紹介します。

在宅勤務への切り替わり

 自粛期間中多くの企業が在宅勤務に切り替わりましたが、志摩篤さん(仮名・29歳)が務める広告代理店もその例外ではありませんでした。それでも志摩さんはお客様とのやり取りや打ち合わせなど、家にいても通常のように仕事ができているため在宅勤務にすっかり慣れていたといいます。

「たしかに直接会ってお話をしたほうがスムーズだなと感じる場面もありましたが、仕事についてはとくに問題なくできていました。ただ後輩たちの中にはちょっと戸惑っている子もいて直接サポートできないのがもどかしい気持ちでした」

 まだ一人前とは言えない後輩の社員たちは、家で1人で仕事をすることにはじめは戸惑っていたといいます。中でも志摩さんと仲良くしているGさんは、LINEで不安や心配ごとなどを送ってくるため、ちょこちょこ連絡を取っていました

会社から「在宅終了」の通達

在宅

 しばらく在宅勤務が続いた志摩さんの会社ですが、ついに会社から在宅勤務を終了するという通達がやってきたのです。するとGさんから不穏なLINEがやってきてしまいました。

「やっと在宅勤務にも慣れて、後輩たちも会社での窮屈さがなく働ける楽しさみたいのを感じ始めていたみたいなんですよね。そのタイミングで在宅勤務終了となることで、今までとは別の不安が生まれてしまったようで」

 Gさんは志摩さんに対し『もう会社に行きたくありません』と、退職を希望するメッセージを送ってきたのです。これには志摩さんも焦ってしまいました。必死でなだめ、なんとかLINEで気持ちを変えてくれないかと懇願します。

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