夏場のスニーカー通勤。普段着っぽく見せないコツは?
チノパンを合わせると普段着っぽい…
スニーカーとポロシャツ、どちらも運動をルーツにしているため、組み合わせの相性はさほど難しくありません。ただ、オフィスというTPOに合わないのです。オフィスカジュアルのつもりがただの普段着のように見える人があなたの周りにもいるはず。
そこで、ポロシャツにスニーカーを履く場合、あえてスラックスを合わせる工夫があります。
チノパンとスニーカーは、組み合わせのハードルが低いことは事実ですが、これではビジネスファッションに見えないからこそ、スラックスを選びます。すると、スラックスでビジネスの雰囲気が出すことで、ポロシャツスタイルのドレス感が格上げされます。
このとき、スラックスの生地感は天然繊維100%のウール素材ではなく、ストレッチや速乾性機能が付いた機能性スラックスをお勧めしています。こうすることで、スニーカーとスラックスのドレス感が近づき馴染みやすいからです。
ポリエステルのスラックスが正解
最近のビジネスファッションを語るうえで欠かせないことは「素材感」です。ひと昔前まで、安っぽいとして敬遠されがちだったポリエステルは、今では「速乾性」「伸縮性」「冷感接触」など、機能アイテムとして人気です。
運動をルーツにしたスニーカーは、ポリエステルのような化学繊維のジャケット・スラックス・シャツを合わせることで、天然繊維で合わせるよりも馴染みよく見えます。カジュアルアイテムだからといって、ポロシャツ・チノパンではオフィスカジュアルではなく普段着の印象に陥るからです。
いつものビジネスファッションに一味加えて、この夏こそスニーカー通勤デビューしてみてはいかがでしょうか。
<TEXT/服のコンサルタント 森井良行>
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