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【中川淳一郎】新社会人のためのメール作法。相手に「バカか、コイツ」と思われない

ビジネス

メールの返し方で「バカ」が浮きぼりに

 私は「全員返信」のメールを彼が見落としていたのかと思い、「もしかして迷惑メールに入っているのでは」と電話をかけて伝えたところ、「それはない」と言われた。単に私が2つ前のメールを見落とし返事をしていなかったのだが、彼がなんで2つ前の馬鹿メールを書いてきたのかといえば、「個人情報の観点から……」と言われた。

 これにはさすがにキレて「あのさ、メールの作法ってもの知らないの? とにかく『全員返信』でって書いているんだからそれだけやればいいんだよ! さっさと仕事してくださいよ! メールの返事がないと思っているんだったらさっさと当日中に電話してくださいよ!」と温厚な私でも言ってしまった。

 かくしてメールの書き方ひとつとっても「仕事ができそう」「バカそう」というのが明確に分かってしまう。皆さんもご注意を。あまりに丁寧過ぎると却って伝わらないし、仕事が遅くなるだけである。

 とはいっても一番大事なのはその相手と良好な人間関係を持つことだ。銀行員とはまだ会ったことがない。ただ、文春オンラインの編集者とも会ったことはないので、この銀行員、ないしは銀行の上司の教え方に問題があると考える。

<TEXT/中川淳一郎>

ネットニュース編集者。一橋大学卒業後、博報堂で企業のPR業務を担当。退職後、雑誌『テレビブロス』編集者を経て「NEWSポストセブン」などのニュースサイトの編集者に。著書に『ネットは基本、クソメディア』(角川新書)など

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