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【中川淳一郎】新社会人のためのメール作法。相手に「バカか、コイツ」と思われない

ビジネス

銀行員からの返事に若干イラッ

 最初の問いは必要だろう、だが、「どなた宛に返事してよいかわからず」というのは完全に無駄である。こちらは「宛先に入れてるんだから全員に送ってください」という常識がビジネス界にはあるものだと思っていた。そこで若干イラッとしながらこう送った。

メール

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◯◯さま

お世話になります。
スイマセン、私はまったくこの件について分からないので、
「全員返信メール」でお返事いただけませんでしょうか。

税理士の◯◯さんが返事をし、適切なことを言いますので。

どうぞよろしくお願いいたします。

中川
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 そこで改めて、税理士の○○さんが適切なことを言うものの「全員返信」でと再度お願いした。するとこう来た。

メール

=====
中川さま

お世話になっております。

かしこまりました。
中川さまと◯◯さまを宛先にして返信いたします。
◯◯さまのアドレスは〜でよろしいでしょうか?

またCCで入れていただいている方は私からの返信の際にもCCで入れたほうがよろしいでしょうか?

よろしくお願いいたします。
=====

「〇〇様のアドレスは~でよろしいでしょうか?」

 税理士の○○さんと私にようやく返信が来たのだが、ここではなぜかY嬢を外し、そしてY嬢のことを今後CCに入れるべきかどうかを聞いてきた。さらに○○さんのアドレスをさらに確認してきている。あのな、宛先にあるんだからその人に決まってるだろ! そして、それから2日後に来たのがこのメールだ。

メール

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中川さま
いつもお世話になっております。

先日返信した下記、件の対応どのようにしたらよろしいでしょうか?
お忙しい中かと多いますが、何卒よろしくお願いいたします。
=====

 私はワケが分からなかった。「全員返信で」と答えたところで書類の準備をしていたのかと思ったのだが、2つ前のメールを私は見落としていたのだ。このメールは2つ前のメールの2日後に来たメールである。なぜ、2つ前のメールを見落としたかといえば、差出人表記がこのようになっていたからだ。あくまでも「仮」である。

 yamanouchi-tarozaemon@xxxxxx-bank.co.jp

 このような形になっていたため、海外から押し寄せるアドレスのみ書かれた迷惑メールの中に埋もれてしまい、目立たないのだ。たとえば「山之内太郎左衛門」などと書かれてあれば、明確にこの銀行員からのメールだと分かる。だからこの手の表示設定になっている場合は、すぐに直したほうがいい。

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