仕事がつまらなく感じたら…甘えを捨てて「面白がる力」を身につけよう
どんな仕事でも「楽しむ努力」が必要になる
では、どうすればいいか?
ぼくの答えは、「興味を持てるポイントを見つけて、楽しみながら仕事をしよう」になります。自分探しの旅を続けていても、いつまでたっても仕事は楽しくなりません。自分に向いている仕事を探すことを否定はしませんが、目の前の仕事で成果を出し、楽しむことのほうが重要です。
そのようにしていった結果、だんだんと力がつき、周りからも認められ、「本当にやりたい仕事」を得られる可能性もついていきます。
「こんな仕事つまらない……」と感じ始めたら、次のように考えてみてください。
・たしかにこの仕事はつまらない。だが、これを楽しい仕事にするためにはどうすればよいだろうか?
・この仕事を楽しんでいる人は誰か? その人たちはなぜ楽しそうにできているのか?
・つまらない、と思いながらやるのと、楽しみながらやるのとでは、どちらのほうが自分は幸せか?
少々厳しい言い方にはなりますが、「仕事がつまらない」というのは一種の甘えかもしれません。
阪急・東宝グループの創設者の言葉に学べ
もちろん、なかにはどう考えても面白くしようがない仕事というのも存在しますが、それはほんの一部です。多くの仕事は、楽しめる工夫をするための余地があるのです。それを試すことなく「この仕事はつまらない」「こんな仕事はオレには向いていない」と言い続けても、共感されることはないでしょう。
逆に、一般的にはつまらないとされている雑用的な仕事を、目を輝かせながらたくさんの工夫をし、効率よく片付けている人は高い評価を受けます。そのようなタイプの人は、年齢や役職に関わらず、どんどん重要な仕事を任されるようになっていきます。
阪急・東宝グループの創設者である小林一三氏は「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」という名言を残しています。「どうせやるなら楽しんで、結果を出してみろ」ということですね。
仕事の楽しさは、外部的な要因だけで決まるわけではないのです。どんな仕事でも、捉えようによっては素晴らしく楽しい仕事になりえます。そのための努力を欠かさず、「面白がる力」をつける。それができれば、仕事で楽しく成果を出せる人になるはずですよ。
<TEXT/Shin>