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新型コロナで「倒産ギリギリな会社」も。就活イベント会社の悲鳴

ビジネス

オンライン移行で難局を乗り切る

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 3月のイベントはオンラインに切り替えているとのことですが、どういった内容をする予定ですか?

「YouTubeとZoom(ウェブ会議サービス)のライブ配信がメインです。もともと、オンラインイベントのノウハウがあったので、素早く切り替えることができたのは、不幸中の幸いでした。

 今回、企業と学生に対して、採用活動や就活への影響に関するアンケート調査も行ったのですが、オンラインイベントに対しては新たな可能性も見えてきたので、急ピッチで準備を進めています」

 イベントが規制される一方で、日本陸上競技連盟は「参加選手が数百人で大規模イベントには当たらない」として東京マラソン2020を敢行するなど、政府が「大規模」の基準を設けないことによる動揺も起きています。

就活イベントを強行する業者も存在

 政府の基本方針に関してはどう思っていますか?

「現状のようにイベント開催の可否を主催者に委ねると、社会全体の利益を重視して開催を止めた会社が損害をこうむることになるので、統一の見解を出して欲しいとは思います。

 中止による損害を鑑みて、就活イベントを強行する同業者もいますが、最重要課題は感染拡大を防ぐこと。損害はあるものの、弊社としては今後のリスクを考えると無闇な開催はできません。

 同業者からは『業績が厳しい……』という声も漏れ聞こえてくるので、倒産ギリギリな会社もあるはず。ですが、ベンチャー系の会社からは、この難局をどうチャンスに変えるか、という前向きな空気もあります。弊社としても経営に支障を来しているわけではないので、今後も前向きに対処していきます」

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