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副収入を確定申告するのは何万円から?副業のメリット・注意点

コラム

副業を実際に始めたときの注意点

 実際に副業・兼業を始めたら、どのような注意が必要でしょうか。まずは本業、副業を行っている上で、自分の労働時間がどれくらいになっているのか、休憩、休息をきちんととれているのか、健康上の問題はないかなどに注意を払うことが必要です。

 そして本業の仕事と副業の業務量、仕事の進捗度合などから、きちんと両立できているのかを確認し、難しいと感じた場合には副業・兼業を続けるのか考えなおす勇気も必要です。

 会社の昼休みに副業を行うことは問題ないのでしょうか。

 そもそも休憩時間は仕事から解放されているべき時間であり、自由に過ごすことができますので、昼休みに副業を行うことは基本的には問題ありません。ただし、そのために昼食を抜いたり、あるいは十分な休憩がとれないことにより、午後の業務に差し支えるようでは問題です。

20万円を超える収入は「確定申告」

副業

 会社の備品(パソコンなど)を使うことは控えるべきでしょう。就業時間中に副業を行うことは論外です。

 また、就業規則で制限されている副業を行ったり、そもそも副業が禁止されているのに隠れて行うような場合は、事実が発覚したときはなんらかの懲戒処分を受ける可能性があります。会社にバレなければ良いと思っていても、情報量の多い昨今ですから、なんらかの事情からわかってしまうことも珍しくないでしょう。

 一方で、副業・兼業によって20万円を超える収入がある場合には、個人で確定申告をする必要がありますので注意が必要です。

 柔軟で多様な働き方を認める動きは今後も加速すると思われます。現在の仕事を辞めることなく、やりたいことに取組むことができ、また自分の得意分野を活かすことができる副業・兼業に挑戦する人は増えていくのではないでしょうか。
 
<TEXT/澤上貴子>

さわかみ社会保険労務士事務所代表。特定社会保険労務士/健康経営エキスパートアドバイザー。会社の発展を支え、従業員のモチベーションを育む労務コンサルティングを目指す。20年以上の豊富な実務経験にもとづく、的確で時には攻めの姿勢のアドバイスと、きめ細やかな対応が評価を得ている。労働諸法令に関する指導・相談・手続・講師業、その他多岐に亘る分野において、良心と強い責任感をもって展開している

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