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古い「Windows 7」まだ使ってない?無償アップデート期限が迫る

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「Windows 11」は出ないかも

「OSのサポート終了」が大きな社会問題になったのは、Windows XPの延長サポートが終了した2014年のことだ。10年以上にわたって主流OSとして販売されてきた製品だけに、役所から家庭まで、日本中がてんやわんやの大騒ぎとなった。

「そのときに買い替えたコンピュータがいま問題になっている」という人も多いだろう。コンピュータの法定耐用年数は4年とされているが、一般的な消費者の期待としては、使えるかぎり使い続けたいというのが本音のはずだ。

 そうなると気になるのは「Windows 11はいつ出るの?」ということだが、Microsoftは「Windows 11を出すつもりはない」という主旨のことを公にしている。今後の機能追加は、Windows 10を拡張する形で行うとのこと。したがって、Windows 10を常に最新のバージョンに保っていれば、セキュリティパッチ配信などのサービスを継続して受けることができる。

 絶対ということはないので、10~20年先まで「Windows 11」が出ないとまでは断言できないものの、当分の間は「Windows 10」をメインとする体制が続くと見て間違いないだろう。

「Windows 10」はいつまで使える?

 では、今のWindows 10パソコンを、これから先も永久に使い続けることができるのだろうか。これについては、半分はYESで、半分はNOである。

 Windows 10を最新の状態にするために、OSを買い換える必要はない。ただし、現在使っているパソコンが、将来的に、新しいバージョンのWindows 10の要求性能を満たさなくなってしまう可能性はある。現在のところそのスケジュールは示されていないが、搭載メモリが1〜2GBのロースペックマシンを使っている場合には、早々にそのときが訪れることも覚悟しておくべきだ。

 前述したように、Windows 10は極めて長期にわたるサポートが予定されている、お買い得なOSである。Windowsにかぎって言えば、OSのサポート終了が社会問題になるのは、おそらく今回が最後だろう。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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