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新入社員が高級ブランド時計をつけるのはアリ?

学び

一部の職種以外は、ブランド時計は避けたほうが無難

 2つ目は「機能性」。仕事の妨げにならないような動きやすいスタイルや素材を意識してみましょう。指輪やブレスレットなど、主張が強いアクセサリーをじゃらじゃらつけて着飾るのは一般的なビジネスシーンでは機能的とはいえません。

 最後の3つ目は「品の良さ」。清楚な身だしなみは万人に受け入れてもらえる大切な要素。

 特に、社会人一年生の場合は、万人に受け入れてもらい、安心感を与える人財になることが大事です。

 とはいえ、一部の営業職やコンサルタントなど、職種によっては若手でもブランド品の腕時計をつけて高級感を演出し、ワンランク上の印象を相手に与えることが必要な場合とされる場合があるかもしれません。

 しかし、外面だけで背伸びをしても、中身がついていっていなければ、相手をがっかりさせてしまうことも。若手のときは、控え目な身だしなみをしているほうが、周囲に受け入れてもらえて可愛がられます。

お客様や上司、先輩より目立つような一目でブランド品とわかるものや、ゴールド系などの派手な印象になるものは避けましょう。さりげなくハイスタンダードを演出するのが信頼されるデキる社会人のビジネス身だしなみです。

身だしなみの意識は「視点の変換」が必要

腕時計 時計

 社会人はベテラン、中堅、新人であっても各々が自社を代表する一人であるという自覚を持って仕事をしましょう。あなたは会社のブランド(信頼)、イメージを託された会社の代表者なのです。

 ですから、奇抜な格好とか、上司よりも高価な服装は周囲からは良い印象の人とは思ってもらえない自分中心、自己中な人だと評価をされてしまう可能性が。これだとせっかく実務ができてもプラスの評価に繋がらない可能性があります。

 正しくは「相手から自分がどう見られているか」「相手からどう思われるか」。つまり、身だしなみの意識は相手の視点を中心、すなわち、自己中心から相手中心に考えることが社会人、デキるビジネスパーソンです。

 この相手中心というマナー思考は、人間関係を円滑にするため、ビジネスで成果や実績、成功するために必要な要素です。

<TEXT/西出ひろ子>

マナーコンサルタント・美道家。ヒロコマナーグループ代表。これまで企業研修やコンサルティングなどで10万人以上にマナー指導をおこない、お客様満足度NO.1タイトルを取得させるなどの人財育成分野での結果を成果を出す。マナー評論家としてテレビ番組などのメディアへの出演も多数。国内外で90冊以上の著書・書籍監修を手がけているマナー界のカリスマ

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