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忘年会の二次会でありがち「カラオケの笑える話」4連発

学び

4)熟睡して「奇跡の歌声」を聴き逃した

カラオケ

「目が覚めたときは、全員あっけに取られていましたよ」と語るのは、大手出版社で週刊誌の編集をしている溝口学さん(仮名・26歳)。ある年の忘年会にはライター、芸能プロダクション関係者、広告クライアントなど100人近くが集合。2次会のバーで行われたカラオケ大会で事件が起きます。

「カラオケ大会では、新入社員の女性がAKB48を歌ったり、デスク5人が嵐のモノマネをしたりして会場を盛り上げていました」

 そこに、トラブルメーカーの記者Dさんが遅れて到着。Dさんは取材現場で居座ったあげく強盗扱いされて通報されたり、ガセネタをつかまされて名誉毀損で訴えられるなど、いわくつきの記者でした。

「リストラ候補ナンバーワン記者のDさんは体臭、口臭も酷く不衛生でした。そんなDさんに、デスクが『カラオケで華原朋美の<I believe>を歌うように命じたのです。普段、Dさんは野太い声なので、絶対あり得ない選曲でした」

 Dさんを知る誰もが不安そうな目で見守る中、とんでもないことが起ります。

「曲が始まると、Dさんが女声にしか聴こえないキレイな裏声で、歌い出したんです。素晴らしい歌唱力で、その日の高得点99点を叩き出し、周囲を感動させていました。……ただ、残念なことに、僕はその時、酔いつぶれて熟睡してしまっていたんです」

 この経緯も、すべて参加していた芸能プロダクションの社長から聞いたそうで、その社長曰く「モノマネ歌手としてのスカウトしたかった」というほどの奇跡の歌声を聴き逃してしまったのです。人は見かけではないという教訓ですね。

特集・忘年会にまつわるエトセトラ

<取材・文/夏目かをる イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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