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超個性派YouTuberが正社員になれた理由。採用した社長に聞く

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採用されたYouTuberは超個性派の2人

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今回YouTuberとして採用された、へえ(左)となみ(右)

――若者がただ憧れているだけではなく、企業にとってもYouTuberの存在感は大きくなっているのですね。今回、どのような方を採用したのですか?

小林:「なみ」と「へえ」の2人を採用し、6月から「なみへえ★レボリューション。」というチャンネルを作って動画投稿を始めています。2人とも非常に個性的で、まさにこれからが楽しみな若者です。

 2人は採用する前から自分で飲食店を経営したり、モデルをやってみたりと、さまざまな経験を積んでいます。若者らしく、チャレンジ精神にあふれた印象を持っています。あと、へえはゲイをカミングアウトして堂々と自己表現をしていて、セクシャリティにとらわれない自由で個性的な考え方をもっているので、それを発信するということが視聴者の方にとっても面白いと思います。

 なみとへえならではの視点で恋愛相談に応えたり、ドッキリ企画をやってみたり、さまざまな動画を制作していますので、ぜひご覧ください。

――2人が制作する動画については、会社の意向などを伝えて指導しているのですか?

小林:いえ、基本的に制作する動画については2人にまかせています。自主性をもって、自分たちらしい動画を作ってもらうほうが、2人の成長につながりますし、ファンの方にも喜んでいただけるはずですから。

現時点では「ビジネスとしての成果」はない

――現時点でYouTuber採用の成果はいかがでしょうか?

小林:正直なところ、いまのところビジネスとしての成果はありません。今はまだ動画投稿を始めたばかりで、チャンネル登録者数も少なく、これから伸びていく段階です。

 我々としてはYouTuberは営業マンとよく似ていると思っています。フォロワーは潜在顧客とも考えられるので、これからどんどんフォロワーを増やしてほしいです。最初から完璧なコンテンツを作ろうということではなく、コンテンツを通じて営業マンのようにモノを売れるような人気者になっていくみたいな。

――将来的には企業とのコラボなども考えているのでしょうか?

小林:まだ探り探りなので現段階では難しいですが、いつか実現したいですね。

 たとえば2人はドラマ仕立ての動画作成が得意なので、ドラマ風に企業の製品を使ってみたり、数回の動画にかけてコラボしてみたりと、2人だからこそできることが見つかればいいと思います。

――2人にしか作れないようなコンテンツを探っている段階なんですね。

小林:はい。ほかにも、へえは「女性の気持ちがわかる男性」という面があるので、そういう点で他のYouTuberとは異なる取り組みもできるのではないかな、と思っています。とはいえ、現状ではまだその段階には至っていません。いつかは企業としっかりコラボして独自の広告ができるようになれば嬉しいですね。

 とにかくまずはしっかりと視聴者の方に喜んでいただけるコンテンツを作り、YouTuberとして成長していければ良いと思っています。弊社としても、2人の活動をしっかりと支援していきます。

<取材・文/bizSPA!取材班>

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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