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「デッド」が最高ってどういうこと?音楽業界のウラ用語

コラム

A. CD1枚分だけの単発契約

 レコード会社とアーティストの契約の仕方で、CD1枚分だけの単発の契約を「ワンショット契約」と言い、「ショット契約」と略して使われます。通常の契約の仕方として多いのは、何年間かの契約期間を決め、その間に何枚かのCDやアルバムをリリースする契約です。

 レコード会社からすれば、人気のあるアーティストならできるだけ長い期間契約をして、できるだけ多くCDをリリースしたいと考えます。しかし、人気が出るかどうか分からない新人アーティストの場合は、取りあえず1枚だけCDを出す契約をして、その売れ行きを見てから次の契約をすることになるのです。

 アーティストが契約するレコード会社には、メジャーレーベルとインディーズレーベルがあります。メジャーレーベルとは、日本レコード協会に入会している大手のレコード会社のこと。メジャーレーベルと契約すると「メジャーデビュー」しているアーティストということになります。メジャーでは、大きな宣伝費を使って売り出してもらえるというメリットがありますが、アーティストに入る印税率は低くなります。

 反対にインディーズは、大々的な宣伝はしてもらえない分、印税率が高くなります。自分にとってどのような契約が良いか見極め交渉する力も、アーティストにとっては重要な資質なのです。

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>

※参考:『最新音楽業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第4版

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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