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仕事の段取りが「うまい人・へたな人」の圧倒的な違い

学び

若手会社員は“先輩や上司に尋ねる”ことから実践を

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――塚本さんからみて、段取りがいまいち上手くできない人の特徴はありますか?

塚本:目の前の作業ばかりにとらわれ過ぎていて、全体を俯瞰できていない人ですね。例えば、期日ギリギリまで“完璧な仕事”を目指してしまう人などもあてはまりますが、本来、“仕事の出来”というのは相手からの評価も含まれるはずです。

 会社とお客さんだけではなく、オフィス内でも先輩や上司がいるはずで、もしかしたら完璧よりも「期日より早く仕上げる」ことを求めているかもしれない。余裕を持って、相手の期待を察する力は大切です。

――経験が少なかったり、決済権を持てない若手のビジネスパーソンは何から始めるのがよいでしょうか?

塚本:まずは素直に、先輩や上司へ「アドバイスを請う」ところから始めてみてください。言い方やタイミングはもちろんありますが、頼られて嫌な気持ちになる人はいないはずです。自分なりに仕上げてから「指示と違うじゃないか」と言われればモチベーションにも関わってくるし、それを回避するためにはやはり「分からないのですが……」と打ち明けて、アドバイスをもらったらすぐやってみる素直さが必要ですね。

後輩へのタスクはこまめに進捗を確認すること

――後輩に対してはどのようにしたらいいでしょうか?

塚本:少しずつ年数を重ねてくると後輩も出てきますが、自分が先輩になったらこまめに進捗を確認してあげる姿勢も大切です。あくまでも僕の感じる限りなのですが、最近の子たちは自分を引っ張ってくれる人を求めている気がするんです。

 だからこそ「報告してこいよ」とどっしり構えているのではなく、様子をみながら報告してくれたときには「次はこのタイミングで言ってね」とフォローしながら、人を動かすことも求められてきます。

――著書では、お手本となる人を「マネする」のも段取り力を高めるコツとありましたが、見習うべきなのは、どういった人でしょうか?

塚本:将来のキャリアを思い浮かべながら、自分の理想を叶えている人ですね。価値観に正解はなく、例えば、年収や仕事とプライベートを上手く使い分けているといったものでもいいし、単純にカッコいいと思えるといったささいなきっかけでもかまいません。憧れの人に近づければ、自分が先輩になったときもまた後輩から憧れの存在になれるかもしれませんし、まずは「5年後にこうなりたい」と思える人を、身近で見つけてみてください。

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