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丸ノ内線「赤い電車」の斬新なデザイン、3つのポイント

耳になじんだ“営団チャイム”はどこへ?

 ほかに、車内で気になったことを2つ挙げておきたい。

 まず、戸袋の一部がピンクの鉄板でふさいでいたこと。もしかしたら、銀座線1000系特別仕様車と同様に、デジタルサイネージ設置の準備工事かと思い、東京メトロに問い合わせたところ、「その予定はない」そうだ。

 次にドアチャイム。近年、関東地方の私鉄などでは、JR東日本首都圏電車と同じ音を使用する新型車両が多い。以前、南北線9000系リニューアル車報道公開の際に問い合わせたところ「鉄道事業者ごとにドアチャイムが異なると、乗客が混乱する恐れがあり、JR東日本と同じ音にして、わかりやすくしている」という回答を得たが、それでも違和感を覚える。

 営団地下鉄時代から愛用している一乗客の立場から書かせていただくと、耳になじんだ“営団チャイム”にこだわったほうが、わかりやすい。

「2000系は順次導入」丸ノ内線の将来

丸ノ内線

02系は本線用の6両車と、分岐線用の3両車が在籍する

 2000系は丸ノ内線本線用の6両車が53編成投入され、02系6両車を順次置き換えてゆく(分岐線用の3両車については未定)。

 将来は第3軌条(線路脇に敷設されたレールから高圧電流を集電)を直流600ボルトから750ボルトに昇圧されるほか、保安装置をCS-ATC(Cab Signal Automatic Train Control:車内信号による自動列車制御装置)から、CBTC (Communication-Baced Train Control system:無線を利用した列車制御システム)への更新が予定されている。

<取材・文/岸田法眼 取材協力/東京地下鉄>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)がある