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数億円の請求も…コンサルタントの仕事が消滅しない4つの理由

ビジネス

 コンサルティングと言えば、頭が良い人が行う仕事、経営者の参謀役というポジティブなイメージを持つ人もいる反面、実は良く分かってないのにエラそう、口先だけの胡散臭い仕事とネガティブなイメージを持つ人もいます。

仮面 会社員

※画像はイメージです(以下同じ)

 学生に人気の就職先、コンサルティング業界の意外と知らない事実を教えるこの連載。前回の記事では「コンサル業界でよくある理不尽」について書きました。

 そんな、賛否両論がある仕事ですが、それでは、なぜ企業はコンサルティングを依頼するのかについて触れたいと思います。

【第7回】コンサルを依頼するのはどんな時か

 コンサルにもいろいろな種類がありますが、一般にコンサルと認識されている「戦略コンサルティング」はその請求額が数千万~数億円とかなり高価な買い物です。

 そのため、企業がコンサル会社に相談する背景には、何かしら困りごとがあります。

 企業経営にまつわる困りごとを解決するためには、

①自社の状況を踏まえて解決の方向性をまず決める
②法律、税務や特定の経験値など、専門的な知識を必要とする

 といった場合があります。

コンサルに求められる2つの役割とその起源

 1つ目の「解決の方向性をまず決める」必要がある場合、戦略系を含む一般的なコンサルティング会社に相談が来ます。

 2つ目の「専門的な知識」が必要な場合は、法律事務所、会計士事務所や特定分野の専門家として著名な人に相談が来ます。専門的な相談は、現在の戦略ファームに相談は来ません。

 有名なコンサルティング会社も、歴史的に遡ると会計士や化学博士などが立ち上げたものであり、もともとは2つ目の専門的な知見を期待されていました。いわゆる「先生」に困りごとを相談していたわけです。

 今日、「先生」に対してネガティブなイメージを持つ人は少ないです。しかし、コンサルタントにはネガティブなイメージを持つ人の意見も多く聞きます。

 コンサルタントは特別な専門性が求められるわけでもなく、大企業にも優秀な人が多数在籍しているため、わざわざ自社事情に疎い外部に戦略を相談するコストがムダと思われるかもしれません。
 
 それではなぜ、企業はコンサルティング会社に相談するのか。具体的に説明していきましょう。

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