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絵文字や顔文字を多用する「おじさん構文」を自動で生成。“話題のアプリ”制作秘話

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 連絡ツールの代表格とも言えるLINE。スタンプなどを使用して文面での表現を豊かにできる機能も多彩だ。しかし近年、文章に世代間のギャップが生まれていると話題に。特に中年男性が送る「おじさん構文」なるものに、若者の多くは苦手意識を抱いているようで……。

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※画像はイメージです

「おじさん構文」とは、中年男性特有の言い回しのこと。長文や絵文字が多いだけでなく、自分語りが多いこともポイントで、おじさんの近況報告や自虐ネタに対して「どう接したらいいのかわからない」と、若者は困惑している。

中高年からのメッセージに戸惑う若者が続出

 円滑なコミュニケーションを図ろうと送った文章が逆効果になってしまっているおじさん構文。若者に、おじさん構文について話を聞いてみた。

 いわゆるZ世代と呼ばれる世代の女子大学生は「バイト先の店長からたまにメッセージがくるけど、絵文字も多くて文章も長いし、説教じみてるから返すのが面倒。気を遣ってくれていたとしても、親でもないのにって正直思う。返さなかったらバイト先で会ったとき気まずいし、逆にこっちが気を遣うからやめてほしい」と、バイト先の店長からのメッセージに対する本音を語ってくれた。

 一方、中高年の男性職員が多い職場の事務員をしている20代女性からは「普段社内で話すときは普通なのに、LINEになると絵文字とか多くて急に距離詰めてくる感じに困惑します。そっけない返信も仕事上の関係を気にしてできないですし、仕事以外のことでLINEしてくるのはやめてほしいです」とのコメントが。

 気を遣わなければならない相手からのフランクな文章に、戸惑いを感じているようだ。

「おじさん文章ジェネレーター」の生みの親

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「おじさん文章ジェネレーター」のもとになった「ojichat」 (C)ojichat

 おじさん構文が話題となったことがきっかけで、女子高生の間では「おじさんLINEごっこ」が流行。その流れを受けてか、おじさん構文の文章を自動作成する「おじさん文章ジェネレーター」というアプリが2021年に登場した。

 もともとはojichatというおじさん構文生成アプリがあり、メッセージアプリ風の見た目で簡単に使えるようにしたものがそれだ。そこで実際に開発に携わった、ぐれさん氏@grethlen)に経緯について話を聞いた。

「おじさん文章ジェネレーターはojichatというアプリケーションを内部的に使っておじさん構文を表示しています。ojichatは単体で配布しておりまして、IT技術者が主に使うGitHubというサイトに現在もあるものです。ojichatを作ったところ、最初はIT技術好きの間で話題になりました。 ただ、ojichatはスマホで気軽に使えるようなものではなく、知識がある人が専用の環境を用意して使う必要がありました」

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