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不正融資で撃沈したスルガ銀行。借りたサラリーマン大家たちのホンネは… #全宅ツイ

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 当初の予定から1週間遅れとなる、9月7日に公表された「スルガ銀行第三者委員会の報告書」。

スルガ銀行本店

スルガ銀行本店 ©kamonegi CC BY 3.0

 報告書はスルガ銀行のホームページから見られますが、厳しいノルマとパワハラに疲弊し、不正が蔓延るスルガ銀行内部の様子が記されていました。

 シェアハウス問題以降、とかく世間から叩かれがちなスルガ銀行ですが、不動産投資家目線に立つとその評価も少々異なるようです。アパート大家として、不動産賃貸業を営む「どエンド君」(@mikumo_hk)はこう語ります。

お金を貸してくれる銀行=いい銀行

「私は現在、いろいろな金融機関から19本のローンを借りているんですが、正直、お金を借してもらうのって毎回、毎回、面倒なんですよね。

 やれ、『物件が古すぎる』『家賃から返済できるのか』『金利があがったらどうすんだ』『担保評価が足りない』『うちの支店から遠い』『貸してもいいけど、自己資金2割いれてね』といった具合に、とにかく金融機関からの注文が多いのです」

 不動産投資では大きなお金が動くだけに、物件の精査や融資ための手続きなど銀行にも相応の手間と負担がかかります。

「不動産投資家からすると、とにかくお金を貸してもらわないと投資ができないので、そうなると、お金を貸してくれる銀行が“いい銀行”。言い訳ばかりして貸してくれない銀行は“わるい銀行”という評価になりがちです」

審査の速さに定評のあったスルガ銀行

 スルガ銀行の審査のスピーディーさは不動産投資家の間で知られており、かつては「何件も買付けが殺到するような人気物件をいち早く押さえるのに、うってつけな金融機関だった」と言います。他行が真似できない審査スピードをスルガ銀行はどうやって実現していたのでしょうか?

「スルガ銀行の審査の速さは、ろくすっぽ物件を見ないからこその側面がありました。そのリスクは会社員の源泉徴収票、つまり安定した給与収入でヘッジするような貸し方をしてるんです」(どエンド君、以下同)

 万が一、賃料収入からの返済が困難になれば、債務者の給与収入で補填するという考え方です。

「ただし、これだと専業大家で家賃収入しかない私には1円も貸してくれないんですよね。だから、この先、スルガ銀行がつぶれようが、吸収合併されようが私とは1ミリも関係ないので、正直どうなってもいい。むしろ自分に貸してくれなかった銀行が困ってる様子を見ると、ちょっぴりご飯が美味しいです」

 ある程度の給与収入があるサラリーマン大家にとってスルガ銀行は、金利は高いが、使い方次第という認識があったようです。

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