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会社が「自分を認めてくれない」のは誰のせい?正しい向き合い方

学び

採用側が見る「適性」は3つある

 採用する側の視点からも考えてみましょう。

 おっしゃる通り、“いい職場が見つからないと転職を繰り返す様子”は他人、特に採用担当者から見れば、マイナスに受け取られる可能性大です。賢い採用担当者は採用コスト、教育コスト、そして職場のモチベーションなどを考慮し、すぐに辞めるリスクがある人は敬遠するのは当然のことだからです。

 そもそも、求職者側も事前にいろいろ調べてから応募しているはずで、すぐに辞めるというのは情報収集の甘さ、判断力や責任感が欠如していると判断されても仕方がないわけです。

 ちなみに採用側が見る「適性」には3つあります。

① 仕事の適性
② 会社との適性
③ 職場との適性

 あなたの場合、特に③が問題になっているように見えますが、すでにいる従業員とうまくやっていけそうかどうかが見られるわけです。採用側の視点に立って、再度ご自身を客観的に見てみてはいかがでしょうか?

他者評価と自己評価を一致させる

佐久間寿美江

佐久間寿美江さん

 言うまでもないことですが、仕事上の評価はあなたが自分で決めるのではなく、周囲が決めるものです。例えば、仕事ができない管理職がヒステリックに「俺を敬え~」と言ったとしても誰も尊敬なんかしてくれないでしょう?

 自分が「周囲にこう思われたいと思う自分」と「実際の自分」が一致していないケースでもあり、他者評価と自己評価に乖離がでやすいケースです。

 あなたがやりがいを感じるような、したい仕事を任されないのも、単純にそれだけの経験、知識、スキルなどが足りていない、と判断されたのかもしれません。

 自分を過大評価している人にとって、「自分が実はそれほどではない」という現実を認めるのはツラいものです。そういう方ほどハートが繊細で、だからこそ周囲を否定することによって自分を守る傾向があります。

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