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基本給11.5万円、昇給ナシ…児童館の館長が訴える、公共機関の「残酷な真実」

ビジネス

遊具の安全点検や感染対策も…児童館の業務

「児童館によっては働き方は異なります」という前置きがありつつも、日々の業務内容についても教えてもらった。

「うちの場合、9時から19時まで開館しており、スタッフは9時から18時まで、あるいは10時から19時までの2つのシフトで働いています。この間にパートタイムの人や学生のボランティアさんに数時間入ってもらっている感じです。

 朝には、遊具の安全点検やコロナ感染予防対策を行い、加えてミーティングで前日に起きたことを振り返ります。また、クリスマスなどの季節ごとのイベントに備えて準備することや研修やケース検討などをしています。

 学校が終わった子ども達が来館するのが14~15時頃。勉強を教えたり、遊び相手になりますね。他にも、保護者の面談など子育てに関する相談を受けるたり、中高生への支援も行います。閉館時間が近づくと館内の清掃作業を行って閉館するという流れです」

館長として「終始プレッシャーを感じる」

女性 家計簿

 当然、館長としての業務もあるだろう。一体どんなことにリソースを割いているのか。

「研修に参加したり、学校や役所と連携するためのコミュニケーションを図ったりなど、事務的なものから実際に足を運ばなければいけないものなど多岐にわたります

 児童館はいろいろな人が出入りする、とても公共性の高い施設です。そのため、児童館という子どもの健全育成を担う施設として、地域のいろいろな人に理解してもらう必要があります。終始“地域の営業マン”として周囲に気を張り、さまざまなニーズに応えることができるようにするため、かなりの責任感を持って業務にあたらなければいけません

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