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FIFAがカネに屈した?カタールW杯を「クレイジーだ」と海外記者が批判する理由

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「明らかにこのW杯は一線を越えている」

カタールW杯

現地にて遠藤記者

 日本のメディアではほとんど報じられることはなかったが、世界の各国では開幕前から開催の是非を問う声は広く上がっていた。デンマークの全国紙『ベアリングスケ・ティーズネ』のタウダル・アンデルセン記者はこう指摘した。

「運営自体に問題はないけど、カタールでのW杯開催は妥当とは言えない。アルコールが高くて、なかなか飲む場所がない? そんなことより、開幕直前に急にアルコールの販売が制限されたこと(スタジアムでの販売がなくなった)のほうがよっぽど問題だし、何か裏で取り決めがあったんだろうけど、それはFIFAがカタールのカネに屈した証しかもしれない。中東での開催に意義があるのはわかる。でも、サポーターにとっては高額な宿問題もあるし、明らかにこのW杯は一線を越えているよ

 大会が徐々に盛り上がりを見せてきている一方で、開催の是非を問う議論は今後も続きそうだ。

<取材・文/栗原正夫 撮影/遠藤修哉>

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