結婚後になぜ性格が豹変する?夫婦円満になりにくい「社会構造」が
豹変することは「当たり前」なのか
「結婚後に豹変した」という声はネガティブなイメージを含んでいるが、「結婚後に女性が豹変することは一般的であり、その背景には男性側に問題があることが珍しくありません」と根本氏は解説する。
「『結婚後に豹変した』と話す男性は結構いますが、恐らく出産後の豹変に驚いているのが大多数ではないでしょうか。ライフステージごとに女性の愛情の配分先の変化を追った“女性の愛情曲線”という調査があるのですが、その結果によると出産後は“子供”が愛情の配分先のトップでした。
一方、夫への愛情は顕著に下がります。愛情の配分先が変わったとことにより、女性側の態度が変わり“豹変した”と認識するのだと思います。ある意味、出産を経て態度変わることは当たり前の現象と言えます。もちろん、結婚後に急に金遣いが荒くなったり、モラハラ的な言動を見せたりなど、そういった“裏の顔を隠していた”というケースもあるでしょうけど」
関係回復のためにやるべきことは…
仕方がない現象とはいえ、愛情が注がれなくなるのはしんどいものだ。しかし、根本氏曰く「結婚後から出産後にかけての男性側の立ち振る舞い方次第で、結婚直前のような良好な関係を取り戻すはできます」という。
「先述した調査結果によると、出産後の乳幼児期に『夫と2人で子育てした』と回答した女性は男性への愛情はのちに回復します。一方、『私1人で子育てした』と回答した女性の愛情は、むしろ低下することがわかりました。
つまりは育児を一方的に押し付けていた場合、女性が男性に向ける態度は良くなるどころか悪いほうに進んでしまうのです。『結婚後に・出産後に豹変した!』と被害者意識を持ちたくなる気持ちもわかりますが、残念ながら自業自得であることが少なくありません」
もちろん全てのケースに当てはまるわけではないが、性格が変わった原因を女性に責めるのは誤りであるようだ。結婚後、出産後も円満な関係を築きたいのであれば、家族の一員としてのやるべきことをやるしかない。