ほぼ4万円の第2世代AirPods Proは買いか?「ノイキャン機能」の実力を検証してみた
2022年9月に発売された第2世代のAirPods Proは、ノイズキャンセリング性能が強化され、外音取り込みモード時に騒音を自動で低減する機能が搭載された。これらの性能の実力をチェックすべく、実際にさまざまな環境で騒音測定アプリを使って測定してみた。
新しいAirPods Proは、「先代モデルの最大2倍のノイズキャンセリング」をうたっている。これは実際どのくらいの快適さなのだろうか? いくつかのツールを使って可視化してみたいと思う。
ノイキャン性能の実力を測定するには
まず、AirPods ProをApple Watchに接続して「ノイズ」アプリを起動。ここでは、AirPodsで軽減された音のレベル、つまり、「AirPodsを通して直接自分の耳に入ってくる音の大きさ」を確認できる。
そして、イヤホンを通さずに聞こえてくるその場の元の騒音レベルは、スマホの騒音測定アプリ「dB Meter」で測定。このアプリには、カメラの映像に重ねて現在の騒音レベルを表示できるモードが用意されているので、「ノイズ」アプリを起動した状態のApple Watchを撮影することで、両者を同時に記録できる。
限りなく「無音」に近い状態に
比較的静かなシェアオフィスで、ノイズキャンセリングをオンにした状態で測定。その場のそのままの騒音レベルも42dBとかなり静かな部類だが、静かだからこそ些細な音がかえって耳障りになることもある。このときも、人の足音やコピー機の音、エアコンの作動音などが少々気になっていた。
一方で、AirPods Proのノイキャンを有効にした状態では、18dBと大きく低減。このレベルだと体感的には限りなく「無音」に近い状態となる。
続いて、やや大きな音でBGMの流れるカフェでも測定してみた。元の音の大きさが67dBなのに対して、ノイズキャンセリングをオンにしたAirPods Proでは33dBまで低減された。
ここまでしっかり音がカットされると必要な音まで聞こえなくなってしまう可能性があるため、必要に応じてモードの切り替えが必要だ。