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「10万貯金するなら7万を投資に」初心者が持つべき“投資の心得”をプロが解説

コラム

若者が投資するべき商品とは?

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――では、若者はどういう商品に投資するのがいいですか?

臼田:基本的に高いリターンが期待できる商品に積極的に投資したほうがいいと思います。例えば債券のように安全性が高い商品を若いうちに買ったところで、たかだか5~10年じゃ儲かったなと言えるほどのリターンは望めません。それじゃ勉強にならないし、おもしろくもなんともないですから。

 少額で、いろんなパターンの商品や運用方法があることを知るのがすごく大事なので、なるべく積極的になってほしいです。失敗したとしても、それは先々、退職金等で本当に大きな金額を運用するときに活かせますよね。そういう観点で日本株とか、米国株などで積極的にトライして欲しいです。

――「積極的」というのは、具体的には利回り何パーセントを目指せばいいのでしょうか。

臼田:目安としては5%程度ですね。もう少し上を目指したいところではありますけど、日本の物価上昇率は2%が目安となっていますから最低限それは上回りたい。一般的に利回りで目指すひとつの基準としては10~15年で資産が倍くらいになる5~7%ですね。プラスの年マイナスの年もあるでしょうが、平均してそのあたりになれば合格です。

経験と知識を積み重ねて判断力を養う

――投資で儲けることも大事ですけど、若いうちは勉強になる部分も大きいわけですか。

臼田:株式投資でより上手に資産運用をするとなると、金融商品について知る必要があるし、世界経済や金融情勢を、知っている必要が出てきますよね。とはいえ学んでから買う必要はなくて、買えば、自分が買った株がどうなったかは誰でも気になるわけで、自然に情報を集めるようになるはずです。

 例えば、Appleやマイクロソフトの直近の業績が良くないんですけど、「これはドル高の影響と、中国がロックダウンで国内消費が落ちているからだな」とかね。これを積み重ねていくことで判断力が養われる。知識と経験があれば将来防げる失敗もあるわけですよ。儲けるって話だけでなくね。

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