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疑惑のスルガ銀行「キックバックの実態」不動産のプロはこう読み解く #全宅ツイ

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<出張金消が行われる場合については、スルガ銀行では、事務手数料として一定の手数料を債務者から徴収する運用とされていた(ただし、この手数料の徴収も徹底はされていなかった。)一方で、出張に際して発生する行員の交通費については行内でルールが設けられていなかった。
 そのため、出張金消に当たっては、融資の案件をアレンジしているチャネル(業者)が行員に対して交通費を支払う取扱いが定着していた。当委員会が行ったフォレンジック調査においても、行員が業者に対して交通費を自らの個人口座に振り込むよう督促するメールが発見されている>
「第三者委員会調査報告書」P115より

どエンド:出張金消のときの交通費ルールがないって、これスルガ銀行おかしいですよね。直接業者と経費をやりとりする運用とか、「不正してくれ」と言ってるようなものでは。

かずお:今回、KB(キックバック)の実態はあまりなかったとされている中で、唯一多数の行員がやってた可能性があるのが交通費。

<交通費の支払いについては、実際に行員が出捐した金額をそのまま支払うのであれば、行員が経済的利益を受けるわけではない。もっとも、この交通費の支払いについては、行員とチャネルが直接やり取りをする運用となっていたため、例えば業者側が交通費の名目で、交通費以上の金額を行員に支払っていたとしても、スルガ銀行側にはその事実を確認する術がないという問題がある。
 実際、当委員会が行ったフォレンジック調査によって、行員同士のメールで、「1、2万かと思ったら引くほど入っている」「○○(行員の名前)ががんばる訳だ」というやり取りも発見されており、交通費の名目で業者から行員に対して不適切な支払が行われてい たことも否定できない>
「第三者委員会調査報告書」P115より

あくの:「ごく僅かな割合」らしくKBあんまりないのよかった。さすが銀行員。モラル高い。

どエンド:お金のために悪さをする不動産屋と、ノルマのために悪さをする銀行員の違いですね。

あくの:銀行の人は出世したいですしね。

かずお:あれですね。ノルマに追われてKBもらうとこまで頭が回らなかったなかで、もし業者がマナー的に交通費として10万円振り込んできたら、これ相当カンフル剤として効くんじゃないかな。ってマックで女子高生が言ってた。

話題の「300万円キックバック」の真相は?

札束

※画像はイメージです(以下同じ)

どエンド:そういえば、ゴールデンゲインの元社員がスルガ行員にKB300万を払ってたみたいなの『ガイアの夜明け』で取り上げてたけど、調査報告書に出てこなくて残念。

かずお:あれって横浜東口支店じゃなくて、渋谷支店だったよね。

あくの:でも、融資1件あたり300万円ってホントかなぁ。

グル:嘘くさいなw

かずお:だって物件価格1億円くらいですよね。 

あくの:1億の300万円はさすがにデカすぎでは。30万円ならまだわかります。

グル:30万円はすごい現実味を感じる金額ではある。

どエンド:とか言いながら、みなさん(不動産業者は)1億の物件で300万か600万もらうじゃないですか!!!

あくの:ぼくたちはすごくがんばってるから(仲介手数料で)3%もらってもだいじょうぶ。

かずお:必死やwww

あくの:だいたいお金貸してくれる人って、自分でお客さんソーシングしてるわけじゃないからさ。それでKBを3%くれとかいわれたら腹立つ。

かずお:あっても1%くらいまでですよね、知らんけど。大物ブローカーかよ。何もしないで3%、しかも領収書なし。

あくの:それなら、どっちかというと罪の意識にならないお小遣いのほうが受け取りやすいはず。

グル:あまりにでかすぎるとね。

かずお:300万円もらうと流石に周りにバレそうですよね。年間10棟やったら3000万円とか入っちゃうもんね。生活が派手になって絶対周りにバレる。

あくの:もし 受け取ったらその業者の担当者に、銀行員生命握られるわけですから。そもそもゴールデンゲインとかいうよくわからんハゲ業者の初年兵ごときに、一蓮托生力を行員に提案できると思えない。アホやとおもうんですよね、行員から見ても。

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