「お風呂もない家で育った」24歳で独立した男性が“入浴剤”で2度起業したワケ
24歳で独立。「経営者」になりたい
――「経営者になりたい」と最初に思ったのは、いつですか。
東義和(以下、東):子供の頃から、漠然と「大物になりたい」「何かを成し遂げたい」と思っていたんですが、経営者になりたいと明確に思ったのは18歳頃です。
学生時代はやんちゃで、部活もせず、授業中は寝ているようなタイプ(笑)。英語だけはなんとなくできたので、高校卒業後は上京して英語の専門学校に行きましたが、東京生活が楽しくて、毎日遊んでましたね。
――その後、プロモーション会社や出版社で働き、独立したのは24歳の時。自分の“強み”は、どういう部分でしょうか。
東:僕は特筆できるスキルや能力はまったく持っていない。でも、経営者になりたい!とある時ピュアにふと思った、そして今もそれが好きだと思えていることが、実は自分が経営者として向いていると自信を持てる部分なんです。
「経営者」に向く人、向かない人
東:例えば「BARTH」。なぜ入浴剤を事業として選んだのかといえば、マーケットを徹底的に調べて、戦略やクリエイティブを考え、最後は感覚的な部分も含めて実行するという、何かをゼロイチで起こすことが大好きなのです。
何かを起こせば必ず反応が得られる。上手くいくこともあれば、当然いかないこともある。むしろ上手くいかないことの方が得られるものが多い。未知の領域が大きければ大きいほど、チャレンジをすることの幸福感は大きいです。
――では、経営者に不向きなのは、どういう人でしょう?
東:時代や価値観によっても違いますが、基本的にはポジティブで、自分にドMな人が向いていると思います。事業、お金、人事など、経営者は悩むことが山盛りなので、困難が好きな人じゃないと、どこかで挫折するかもしれません。