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残業代月20万円でも地獄…30歳・公務員が嘆く“花形部署”のブラックぶり

コラム

休日は育児に精を出すも疲れが…

 平日は家事や子供の世話を任せきりのため、休日は妻にゆっくりしてもらおうと自分が積極的に行っていますが、「そのせいで仕事の疲れが抜けない」とも、坂元さんは語ります。

「できれば土日は家でボーッと過ごしたいですが、そういうわけにもいかないので……。夏場はまだいいですが、秋~冬にかけては帰宅が深夜になることが増えるので常に寝不足

 目の下のクマがなかなか消えず、自分で言うのもなんですがありえないほどくたびれた顔をしていました(苦笑)」

残業代だけで月20万円を超える月も

深夜 残業

 過去に財政課に在籍していた職員の中には激務のせいで精神的に病んで休職したり、そのまま辞めてしまった者も。同僚や上司も全員疲れ切った顔をしており、「そうなってしまう気持ちは痛いほどわかる」と言います。

「かなり忙しかった昨年末、妻に『辛かったら辞めてもいいんだよ』って言われたんです。当時、私も心身ともに弱っていたこともありますが、そのときは退職届も用意しました。結局、出さないまま乗り切りましたが、今も自宅の引き出しの奥に入っています。いざとなったらそれを出して辞めてやろうと開き直り、それでなんとか踏みとどまってる状態です

 それでも時間外勤務がそこまで多ければ、残業手当はかなりまとまった額がもらえるのではないでしょうか?

「全部は認めてもらえませんが、それでも多い月は残業代だけで月20万円を超えることもあります。ただ、本当ならもっともらえているわけですし、正直残業代ゼロでもいいから夕方5時15分の終業時間で毎日帰れるようになりたいです」

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