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NTT、Nuro光…失敗しない「光回線」の選び方。折込チラシの鵜呑みは危険

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ケーブルが通信速度を決める

自宅の明るいリビングでスマホを操作する女性

 次にケーブルの「最高速度」について見ていきましょう(マンションタイプで比較。一部例外あり)。

・最大1Gbps→光ケーブル
・最大100Mbps→電話線
・最大100Mbps→LANケーブル(LAN配線方式)
・最大320Mbps→アンテナ(同軸)ケーブル

 このように光ケーブル以外は全て「速度が遅いケーブル」なのです。遅いケーブルだと実際の速度は良くても50Mbps前後でしょう。遅いケーブルを使っている限り絶対に100Mbps以上は出ないのです。ケーブルテレビも一見すると速そうに見えますが、実際には上りの速度が極端に遅いのでビデオ会議など双方向の通信には向いていません。

 つまり、ネット回線を決める基準は「プロバイダ」ではなく、速い「光ケーブル」を引いてくれる「回線事業者」で決めないといけないのです。

「戸建てタイプ」と「マンションタイプ」

 ネット回線は以下のように契約上で大きく2つに分かれています。「戸建てタイプ(ファミリータイプ)」「マンションタイプ」です。この違いは「ケーブルの引き方」にあります(ケーブルテレビを除く)。

「戸建てタイプ」は、電柱から家の壁を通って部屋の中まで直接「光ケーブル」を1本引き込みます。つまり契約でいう「戸建てタイプ」には必ず速い「光ケーブル」が引き込まれます。

「マンションタイプ」は集合住宅(マンション・団地・アパート)のみに採用されているもので、電柱から集合住宅の「共用部」まで光ケーブルが引かれます。共用部から各部屋へは「別のケーブル」で分岐させるのですが、このケーブルが集合住宅の建物ごとで異なります。

 使われるケーブルは「光ケーブル(速いケーブル)」電話線(遅いケーブル)」「LANケーブル(遅いケーブル)」のいずれかが採用され、部屋まで敷設されています。つまり「戸建てタイプ」と「マンションタイプ」の違いはケーブルの種類と配線方法なのです。

光回線

左側にあるのが光コンセントの差し込み口。これがあればいずれかの回線事業者の「光ケーブル」がきている証拠

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