新谷ゆづみが語る、さくら学院時代の“ライバル”との共演「努力は負けないかな」
井浦新との共演シーンに刺激
――現在は女優として活動しています。一緒にお仕事された先輩からも刺激を受けているかと。
新谷:今回の映画では井浦新さんからすごく刺激を受けました。もともとめちゃくちゃ好きな俳優さんで、お会いして、一緒にお芝居をしたときはすごく緊張しました。終盤に外でのふたりきりのシーンがあるのですが、今までに感じたことのない、“芝居をする空間”みたいなものをすごく感じて、その空気感を今も覚えています。
言葉にしてのアドバイスをいただいたとかではないのですが、背中で語っているというか、実際にお会いしてお仕事させていただいて、やっぱりただかっこいいだけじゃなくて、いろんなお仕事をされてきた、すごい先輩なんだと思いました。
自分にとって大切なことを見極めていきたい
――新谷さんはもうすぐ高校卒業です。学生でなくなるというのは、人生にとって大きな転換期ですね。
新谷:はい。でも嬉しいです。もちろん寂しさもありますが、それ以上に解放感があるというか。学生という肩書きがあるのが、昔から好きじゃなかったんです。学生だからとできないことがあるのが嫌で。もっとこれからいろんなことをやりたいです。
これで大丈夫かなと迷うことは、この先もたくさんあると思うけれど、自分を信じ抜いていきたい。周囲からの意見も、聞く耳は持ちながら、自分にとって大切なことをちゃんと見極めて、自分の意見をどう形にしてどう進んでいくか、大事にしたいと思っています。
――最後に、本作からはどんなことを感じましたか?
新谷:熱量のある映画だなと何度観ても思います。現実にはあんなに激しい出来事はないと思いますが、でもただ生きているだけじゃなくて、もっと生きたいと思う、生きることに対する熱量がある。自分にも何かできるんじゃないかと思える映画だと思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ>
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