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冬のサウナは「かくれ脱水」に要注意!3つの症状と対策を医師に聞く

暮らし

かくれ脱水から逃れる正しい対策

 では、入浴時の健康リスクを減らすためにできる対策とは何でしょうか? 東京都市大学人間科学部学部長で、温泉療法専門医の早坂信哉先生が推奨する正しい入浴法を伝授します。

医師推奨の正しい入浴法

入浴法

《入浴前》ミネラル入りむぎ茶を200~300ml飲む

 1回の入浴で約800mlの水分が体から抜けるため、脱水症状や浴室熱中症を防ぐためには水分とミネラルを補給することが重要です。ミネラル入りむぎ茶は水分とミネラルを手軽に補給できるうえ、血流改善効果や血圧低下作用など、健康効果も報告されていますので、浴室熱中症や血栓対策飲料としておすすめです。

《入浴中①》40℃のお湯に5分程度、しっかり肩まで浸かる

 40℃程度のぬるめの温度は副交感神経が刺激され、心身ともにリラックスさせる効果があり、血圧が下がるなど効果的。お湯に浸かる時間は全体で10~15分でOK。お風呂に浸かることで得られる温熱効果によって、血液の流れがよくなり冷えの改善、新陳代謝が活発になることで老廃物の排出、さらに水圧による足のむくみの解消など、健康に効果的です。

失った水分・ミネラルを補給しよう

《入浴中②》体や髪の毛を洗って、再度5分程度お湯に浸かる

 お湯に浸かると皮脂や古くなった角層が浮いて汚れが落ちやすくなります。体を洗う時は、ゴシゴシこすらないこと。乾燥を防ぐためには、石鹸を泡立てて、手で軽くなでる程度がおすすめです。

《入浴後》体をふいて10分以内に保湿する。失った水分を補うため、ミネラル入りむぎ茶を200~300ml飲む

 入浴後は急激に皮膚の水分量が減るので、10分以内に保湿することを推奨します。また、失った水分・ミネラルを補給するため、ミネラル入りむぎ茶などを飲みましょう。

 なお、お風呂に入るタイミングは、よい眠りのためには程よく体温が下がる就寝1時間30分前の入浴が理想的。就寝直前の入浴の際は、ぬるめのお湯にして長く浸からないなど、体温を上げ過ぎないコントロールが必要です。寒い季節や仕事で帰宅が遅くなった時などは寝る直前に入ってしまいがちですが、入るタイミングを意識してみましょう。

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