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「若者の政治離れ」という傲慢な声と“維新”の躍進。衆院選を今さら振り返る

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本音はDMでしか話せない

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 個人的に反省したのは、「声なき声に敏感になる」「Twitterを見すぎない」ということである。最近、「Twitterを見なくなった」という声をよく周りで聞く。あまりにも殺伐としていたり、逆に内輪受けになっていないか、何か発言すると叩かれるのではないか……と。

 私は空気読まず投稿しているほうだが、それでもこの1年はむしろDMのやり取りが増えた。本音は、信頼できる友人・知人とのDMでしか話せないのである。

 一見すると、支持を集めていそうな発言は、みんなの本音とは限らない。逆に本音はますます心の中に閉じ込められる。Twitterでの盛り上がりを見ていると、人々の本音とズレてしまう。もちろん、主張することを否定しているわけではないのだが。

 改めて、国民は何に困っているのか。さまざまな人たちがいるが、ネット上の盛り上がりに流されず、冷静にみることが必要だ。

<TEXT/千葉商科大学国際教養学部准教授 常見陽平>

働き方評論家。千葉商科大学国際教養学部准教授。1974年、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。『社畜上等!――会社で楽しく生きるには』など著書多数
■Twitter:@yoheitsunemi

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