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「サトウのごはん」は過去最高益。明暗分かれた保存食メーカー5社の業績

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 最近は感染者数も落ち着いてきましたが、コロナ禍の真っ只中では飲食チェーンの業績悪化や旅行会社の倒産など、景気悪化を報じるニュースであふれていました

食事 サラリーマン

 ※画像はイメージ

 しかし、そんな状況下でも「保存食」の売れ行きは伸びたようです。中食需要が要因と見られ、中には会社の業績アップに貢献した商品まであります。コロナ禍でどんな保存食が売れたのでしょうか。

「サトウのごはん」が過去最高益に貢献

「サトウのごはん」でお馴染みのサトウ食品はコロナ禍で過去最高益を記録しました。

 2018/4期から2021/4期までの売上高は、386億円→409億円→448億円→469億円。というようにコロナ禍で売上高はもともと伸びていたものの、さらには営業利益までも8.5億円→11.7億円→9.5億円→19.3億円と大幅にアップしたようです。

 サトウ食品の主力商品は年末年始に売れる「包装餅」とサトウのごはんを中心とした「包装米飯」ですが、2021/4期の決算資料によると包装餅の売上が215億円と前年比0.8%増に留まったのに対し、包装米飯は254億円と8.0%も増加しました

深夜に外食できない一人世帯で需要増

サトウのごはん

サトウのごはん

 サトウのご飯が過去最高益に貢献したといえます。コロナ禍ではテイクアウトや弁当などの中食需要が伸びましたが、これと同じ理由で主食に欠かせない保存米も伸びたのでしょう。

 炊飯器があったとしても電子レンジだけで食べられる米はやはり便利なものです。

 緊急事態宣言下では深夜に外食できないため一人世帯で需要が伸びたとも考えられます。競合の越後製菓を含め、コロナ禍での需要増加に対応するため8~10食入りの大袋タイプも投入されました。

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