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“アフリカの北朝鮮”エリトリアで感じた圧倒的な貧富の差

コラム

 初めまして、的場雄一郎と申します。

 東京で会社員として働いている一方、5年前から海外旅行の魅力にハマってしまった30歳です。シフト勤務で休みの融通が効くため、長めの連休を取って、あまり観光地化されていない地域やマイナーな場所へ旅行しています

 今回は「エリトリア」という国に行った話をします。そもそもエリトリアに行ったという話を周囲にすると、例外なく「どこ?」という返事が返ってきます。

そもそもどんな国? エリトリアの基本情報

砂漠地帯もあり、ラクダ輸送も健在だ。地方都市ケレンにて(※撮影はすべて筆者)

 ヨーロッパのような国名ですが、アフリカ東部、紅海に面する小さな国です。現地情報も少ないことから日本人にとっては疎遠な場所となっています。

●エリトリアの基本情報
・30年間の独立戦争を経てエチオピアから1991年独立した、アフリカで2番目に新しい国
・首都はアスマラ。イタリア植民地時代にムッソリーニが第二のローマを作ると銘打って開発された街で、現在も当時建設された建物が残り、綺麗な街並みは昨年、世界遺産に登録されました
・海に面した国でありながら、首都アスマラは標高は2300mの場所にあり、海沿い、砂漠、高地と様々な気候を楽しめる

 街が綺麗、マイナーな国ということで、早速今年1月に訪問しました。

●日本からエリトリアへの行き方
・直行便はない。ドバイやイスタンブールなどの経由乗り継ぎが必要
・事前にビザを取得する必要があり

 エリトリアの場合、在日エリトリア大使館にパスポート、申請書、旅程、ビザ代金などを郵送して申請。通常約10日ほどでビザが貼られたパスポートが届きます。詳細は「大使館のサイト」を見てください。

「アフリカの北朝鮮」は移動も許可証が必要

高山の山頂にあるデブレ・ビゼン修道院

 政治は「アフリカの北朝鮮」と呼ばれる独裁状態で、無期限の徴兵や強制労働、政治的弾圧が横行しており、人権侵害として国連から非難されています。

 現在、特に内戦が起きていないにも関わらず、毎年数万人が国を脱出し、ヨーロッパで難民となっています。人口は約500万人で兵庫県と同程度ですので、兵庫県から毎年数万人が難民となっている状態であると考えると異常な状態ですよね。

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