家飲み特需のキンミヤ焼酎、大手に負けない「人気の秘密」。おすすめの飲み方3選も
コンビニエンスストアにも進出
また、大手飲料メーカーからもよく共同開発の依頼があるそうだが、「いろいろお話はいただきますが、当社の力量では無理なのでお断りしています」と。力量は十分にありそうだが、伊藤氏はこう続ける。
「個人経営の飲食店を1軒でも増やしたいと思っています。最近は若いオーナーさんもキンミヤを使ってくれるようになったので、個人店にとっての会社でありたいです」
最後に、高齢化や若年層のアルコール離れで縮小傾向にある本格焼酎業界で、「大手に負けず、どう戦っていく」のか聞いた。
「飲食店に卸される業務用焼酎は、2.7Lや4Lなど大型のものが約65%を占めていて、圧倒的にシェアが高いです。ただ、うちは2003年頃からそこで競うのではなく、オンテーブル・ボトルキープができるように小瓶の中で最大限シェアをとる戦略にしました。それが成功したのかなと思います。大手さんは大型容器に集中してくれているのでありがたいです」
あちこちに置かず、自分が好きな場所に置いてもらうという宮崎本店のスタンスは、今の時代忘れかけている「人との関係や」「人情」を思わせた。
宮崎本店おすすめキンミヤの飲み方3選
最後に、伊藤氏におすすめの飲み方を伝授してもらったので、実践してみた。まずは下町で人気の飲み方。
トマトジュース6:キンミヤ焼酎4くらいにしてみた。トマトの酸味がキンミヤ焼酎とベストマッチ。さらにトマトジュースなので健康的な気分になり、お酒を飲んでいる背徳感がなくなりそうだ。
次は巷で流行っているぽん酢サワー。
ぽん酢2:焼酎3:炭酸水7の割合で入れるのだが、このぽん酢は柑橘果汁と醸造酢で作られているもの。お酒に合う、スーパーではあまり販売されていないので、筆者はネットで購入した。
完成。お酢が効いていて、こちらも体によい飲み物だと錯覚してしいそう。ただ、レシピ通りだと個人的には少し酸っぱすぎるような。クエン酸で疲労回復するので夏バテ予防になりそう(間違っても醤油入りのぽん酢は使わないように)。